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天津航空就航路線
天津航空は中国のフルサービスキャリア(LCCではない)であり、北京近郊の天津浜海国際空港(以下天津空港)を拠点とする航空会社になります。
2024年5月現在、天津航空は国内線(中国) 259路線、日本(3路線)、韓国(2路線)、イギリス(1路線)、オーストラリア(1路線)の合計270路線を運航しています。
日本への就航地は羽田、関西、中部の3空港となっており、各路線の2024年夏スケジュールは下記の通りです。
羽田便は羽田深夜発となっているため、仕事終わりにそのまま天津や他の海外都市に向かうのにうってつけのスケジュールになっています。
【羽田便】
GS7990 羽田01:30→03:55天津 火水金日
GS7989 天津20:00→00:05+1羽田 月火木土
【関西便】
GS7978 関空13:20→15:20天津 毎日
GS7977 天津08:30→12:05関空 毎日
【中部便】
GS7982 中部19:10→21:15天津 月水金日
GS7981 天津14:10→18:00中部 月水金日
また、日本以外の国際線の就航都市は下記の通りです。
- 韓国・仁川
- イギリス・ロンドン
- オーストラリア・シドニー
天津航空を利用して中国経由でイギリス・ロンドンやオーストラリア・シドニーに向かうことができます。
特に日本発中国・天津経由イギリス・ロンドンが格安で出ることが多く、GW直前のピークシーズンに羽田発天津経由ロンドン行きを75,000円程度で手に入れることができました!
他の中国系航空会社でも10万円以上、他キャリアでは15万円以上も珍しくない中、非常にリーズナブルな価格で旅行することができました。
本記事では羽田発天津行きのGS7990便のビジネスクラスの搭乗記をおおくりいたします。
チェックイン
カウンター
天津航空は羽田空港では第3ターミナル(旧国際線ターミナル)に就航しています。
私が搭乗した日はカウンター「L」にてチェックイン手続きを行っていました。
なお天津航空の国際線が就航する空港のチェックイン締め切り時間は航空会社HPによると下記の通りとなっています。念のため、早めに空港に向かうことをおススメいたします。
(最新の情報は航空会社HPで確認ください。)
country / region | Airport | Terminal | Check-in island | check-in counter | Cutoff time |
China | Tianjin Binhai International Airport | Terminal 1 | A/B | Please refer to the scene | 45 minutes before departure |
Zhengzhou Xinzheng International Airport | NO2. terminal | G,F | G01-G14 F15-F28 |
45 minutes before departure | |
Chongqing Jiangbei International Airport | T3 | 3A/3B/3C | Please refer to the scene | 60 minutes before departure | |
Xi’an Xianyang International Airport | T3 | J | Please refer to the scene | 40 minutes before departure | |
Guiyang Longdongbao International Airport | T3 | H | Please refer to the scene | 40 minutes before departure | |
Japan | Osaka Kansai International Airport | T1 | C/D | C19-23/D20-D24 | 45 minutes before departure |
Nagoya Chubu International Airport | T1 | D | D7-D12 | 60 minutes before departure | |
Kitakyushu Airport | — | International check-in counter | International check-in counter | 45 minutes before departure | |
Tokyo Haneda International Airport | T3 | H | 1-6 | 45 minutes before departure | |
South Korea | Seoul Incheon International Airport | T1 | J | J30-34 | 60 minutes before departure |
Australia | Sydney Kingsford- Smith International Airport |
T1 | H | H14-19 | 45 minutes before departure |
U.K. | london heathrow airport | T3 | G | Please refer to the scene | 60 minutes before departure |
荷物
日本路線の荷物の規定は以下の通りとなっています。
JAL/ANAや同じく中国キャリアの中国国際航空や中国東方航空の場合はエコノミークラスでも23kgの荷物を2個まで無料で預け入れが可能であるため、荷物が多い方はご注意ください。
ただし、ほとんどの方の短期旅行では1個の預け荷物で十分かとは思います。
- 預け荷物:23kg * 1個 (各辺の長さの合計<=158cm)
- 手荷物:7kg * 1個 (20*40*55cm以内)
羽田⇒天津(GS7990)のビジネスクラス
搭乗した日はGWの直前であったこともあり、エコノミークラスは満席だったようです。
チェックイン時にビジネスクラスに無償アップグレードしていただける(ただしサービスはエコノミークラス同様)とのオファーをいただきました。
いざ搭乗していきます!!
搭乗してみると、ビジネスクラスの機内は広々とした空間が広がっていました。
A320であるため最新機種と比較するとどうしても年季が入っている印象は否めないもの、羽田⇒天津までの約3時間程度のフライトでは十分すぎるくらいのシートだと思います。
ビジネスクラスといえば、フラットなシートでゆっくりと疲れを癒すことができるのが魅力ではないでしょうか。
天津航空のビジネスクラスでも手元の操作パネルを用いて、シートをフラットにすることができました。深夜便ということもあり、天津までの約3時間は消灯している時間が長く、ほとんどの人が休んでいました。
今回はエコノミークラスからの無償アップグレードということもあり、サービスはエコノミークラスと同じと聞いていました。
ソフトドリンクのサービスのみはあったものの、機内食の提供はありませんでした。
乗り継ぎ臨時入境許可の取得方法
2024年5月時点では中国は日本人向けのビザ免除措置を停止しており、入国には原則ビザが必要です。
今回発券した航空券は羽田発天津着、天津発西安経由ロンドン行きという中国国内で乗り継ぎが必要となる航空券でした。
このように入国および中国国内での移動が必要となる場合は、臨時入境許可が必要となります。
臨時入境許可とは?
入国を行う場合の形態としては以下の3つがあり、適用条件が異なります。
72/144時間以内のトランジットビザ制度は事前のビザ取得無しで長期間の滞在も可能となるメリットがある一方で、「空港が属するエリアのみ滞在可能」という制約事項があります。
例えば上海で入国した場合、上海市・江蘇省・浙江省内部の移動は可能ですが、他の省への移動は禁じられており、以下のように中国国内での長距離移動を伴う旅程は不可となっています。
日本⇒上海 —(国内線 or 鉄道移動)— ⇒北京⇒ロンドン
一方で24時間以内の臨時入境許可の場合、滞在可能エリアの制限がないため、中国国内での移動が可能となります。
注意点としては中国入国~出国までの時間を24時間に抑える必要があります。中国国内での乗り継ぎがある場合、中国到着便の到着時刻~中国出発便の出発時刻までの時間が24時間に収まっているかを確認してください。
時間制限 | 対象空港・口岸・駅 | 滞在可能 エリア |
24時間以内 | ほとんど全ての 空港・口岸・駅 |
基本的には出入国審査場内だが、 臨時入境許可取得により制限無し |
72時間以内 | 長沙黄花国際空港 | 湖南省 |
72時間以内 | 桂林両江国際空港 | 桂林市 |
72時間以内 | 哈爾浜太平国際空港 | 哈爾浜市 |
144時間以内 | 北京首都国際空港 北京大興国際空港 北京西駅 天津浜海国際空港 天津国際クルーズ母港 石家荘正国際空港 泰皇島海港 |
北京市 天津市 河北省 |
144時間以内 | 上海虹橋国際空港 上海東浦国際空港 上海海港口岸 上海鉄路口岸 杭州蕭山国際空港 寧波櫟社国際空港 南京禄口国際空港 |
上海市 江蘇省 浙江省 |
※144時間以内のトランジットビザ免除は他にも広州など多数存在。
最新の情報は入管のHPなどをご参照ください。
天津空港での臨時入境許可取得手順
天津航空は日本人が天津空港にて臨時入境許可を取る手続きに慣れており、到着前にCAさんから乗り継ぎ客の外国人は優先的に降機するように指示がありました。
飛行機がボーディングブリッジに到着後、天津を経由して第三国にむかう中国人以外(日本人が多数)は天津航空係員に先導してもらいながら、臨時入境許可の取得場所に案内されました。GW前ということもあり、同じ境遇の日本人が10人以上いたので、大変心強かったです。
臨時入境許可専用の用紙にパスポート情報や乗り継ぎ便の情報などを記載し、パスポートに臨時入境許可のスタンプをもらいます。
スタンプをもらったらそのまま入国審査場に案内されます。入国審査では特に何も質問を受けず中国に入国することができました。
中国に入国後は荷物を受け取り、乗り継ぎ便のチェックイン手続きが始めるまで待機することになります。
天津航空の場合は、国際線乗り継ぎのスルーチェックインに対応していないので、荷物のピックアップと再預け入れが必要となります。
まとめ
本記事では中国天津を拠点とする天津空港のビジネスクラス搭乗記をおおくりしました。
エコノミークラスの予約であったのにビジネスクラスにアップグレードしてもらい、フルフラットの座席でゆったりと休みながら天津に向かうことができました。
荷物のスルーチェックインが出来ないなど、制約事項があることには注意が必要ですが、他航空会社よりも安い場合は利用を検討する価値があると感じました。
天津航空の情報が少なく不安な点もあるかと思いますが、係員の方に丁寧にサポートしてもらえたので、安心できるかと思います。